みぬさんのページ

日々の何気ない出来事、アニメや気象観測などを記事にして書いています。

ラジエーションシールドを導入したい

このブログでも度々登場している netatmo ウェザーステーションのおはなし。
私の家には、netatmoという気象観測装置を導入しているのは十分承知だと思います。(※関連記事は「netatmo」カテゴリーからどうぞ。)
この機器には、屋内用(親機)と屋外用(子機)をメインにその他、雨量や風速を測れる機器も存在します。
我が家には、一通り全て揃えて観測しているのですが、厄介なのが子機なのである。
この子機は、屋外の気温と湿度を計測するための機器なので、もちろん屋外設置するものなのですが、"屋外"と言いながら、実は機器自体 防水性能が全く無いのです。
その為、基本的に家の軒下などに設置しないといけなく、雨ざらしだと防水性能が無いため故障してしまいます。
このような条件なので、設置できる場所がかなり限定されてきちゃいます。

我が家だと確実に雨にかからない場所といえば、お庭の軒下があるのですが、方角が南側で太陽の角度で特に夏場は気温が上がりがち。
一番は直射日光が当たりずらい北側に設置したいのですが、今度は軒下が無く、雨天時は機器に雨がかかる可能性がかなり高いので設置できずにいます。
現在は、西側の雨樋と集水器、呼樋にできた僅かなスペースに押し込んで仮設置している状態なのですが、向きが西側の都合上、西日になる15時台の気温上昇が顕著になっています。

改善策が無いかといろいろ調べてみると、大まかに2つの方法があることが分かりました。

ひとつは、遮熱された筒に温度計等を入れて、その筒の中に風を送り込む「強制通風筒」という観測方法があります。
これは遮熱されてるため、極端な温度の上下が無く、常に風が送り込まれてるので、より正確な温度が測れます。
気象庁が管理する地域気象観測システムのアメダスも、この強制通風筒が使用されています。
ただ、これにはデメリットがあり、導入コストが高すぎるということ。
気象庁が採用している気象庁型だと20万円近くするので、なかなか簡単に手が出せられる金額ではありません。
また、筒内に空気を入れ込むファンが常に回る為、電源の確保が必要です。


そして、もう一つが、今回の記事テーマでもある「自然通風筒」。
自然通風は、先ほどの強制通風筒みたいに、物理的に風を送り込むのではなく、自然の風を筒内に送り込み、尚且つ遮熱効果もあるのでより正確な気温を測ることができる観測方法のひとつです。

昔、学校の校庭の脇にあった百葉箱を小型化したバージョンがこれに当たります。
皿状の傘を重ねることにより、雨を防ぐことができます。
併せて皿の間に空間を設けることにより、その間から自然風が通過するようになり、筒内で熱が滞留することが無くなります。
導入も強制通風筒よりも安価で、やろうと思えば簡単に自作することも可能。
また、ファンとかも設置しないため、電源の確保が要らない点があります。
ただし、強制通風筒並みに正確な観測データが得られないことが挙げられますね。

ちなみに、タイトルに書いてある「ラジエーション」とは放射という意味で、ラジエーションシェルター = 放射・避難所ということになり、自然通風筒と同じ意味になるそうです。