15日午後、トンガ王国にある海底火山 フンガトンガ・フンガハアパイ火山で大規模噴火が発生し、噴火の影響と思われる津波が、発生国であるトンガを始め、太平洋沿岸国各地で観測されました。
国内でも、奄美諸島や岩手県の一部地域で、1メートルを越える津波が観測されたほか、太平洋側の沿岸部で1メートル以下の津波を各地で観測されました。
火山噴火の規模は、国内外を見ても近年稀を見る程の大噴火で、30年前に発生したフィリピンのピナトゥボ火山の噴火並みかそれ以上とも言われています。
全国各地で観測された気圧変動(1回目)
weathernews.jpウェザーニュースによると、全国各地に設置している独自の観測機器「ソラテナ」にて、15日の20時半頃に2hPa程度の気圧変動が全国で観測されました。
日本の南東側から北西側に抜けていく形で気圧が変動していったとのこと。
初期の頃はこの現象は不明でしたが、分析したところトンガの噴火に伴い発生した衝撃波が気圧の変動に現れたとのことです。
通常の噴火ではあまり見られず、今回の噴火の規模の大きさが現れてきています。
Netatmoの気圧データでも、15日の20時半の10分間に同様の2hPaの変動が観測されていました。
Twitter等のSNSを確認すると、Netatmoを設置している他地域のユーザーも同様に観測していた模様。
全国各地で観測された気圧変動(2回目)
17日の9時頃に再び 1hPa程度の気圧変動が観測されています。
これは、衝撃波が地球を一周回り、再び戻ってきたことになります。
これ以外にも、16日の夕方には、地球の反対回りで到達した衝撃波を観測したそうですが、こちらは不明瞭で判別できませんでした。