みぬさんのページ

日々の何気ない出来事、アニメや気象観測などを記事にして書いています。

早すぎる春の大嵐

本格的な春が始まる3月ですが、早々 3月2日(火曜日)は全国各地で大雨や暴風が吹き荒れて、荒れた一日となった場所が多かったかと思います。
当の埼玉県が所在する関東地方も大雨と暴風で、各地で交通機関が乱れたりして非常に大変な一日となっていました。

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朝鮮半島から日本海に進んだ低気圧が猛発達した影響で、前線を挟み、西側では冷たい北風、東側では暖かい南風が吹き荒れて、各地で大荒れな一日となりました。
また、暖かい空気が水蒸気を大量に運び、これが雨雲の源となり発達、北海道や東北北部では大雪、それ以外では大雨となりました。


前線通過前・後で見られた気温の変化

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前線通過前は、暖かな南風が常に吹き、朝の気温もあまり下がらず、11度台。昼になるに連れて気温が急上昇 正午の12時台には20度に到達。それから15時にかけて17度台をキープし続けていましたが、前線通過したタイミングで気温が一気に急降下。15時半には17度1分あった気温が、1時間後の16時半には6度7分まで急降下。1時間の間に一気に10度以上下回りました。


前線通過後は台風並みの暴風

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前線通過後は、等圧が非常に狭まっていた為、台風並みの暴風が吹き荒れました。
分かりやすく言うと、等圧の間隔が広いと、なだらかな谷をゆっくり風が落ちたり登ったりして吹くので、風も比較的 穏やかに吹く一方で、等圧の間隔が非常に狭いと、急峻な谷に一気に落ちてくるような勢いで風が吹くため、狭ければ狭い程 風が暴風になって吹き荒れます。
今回は通過後の等圧が非常に狭かったため、通過後 台風並みの暴風が吹き荒れました。
風向・風速データを見ると、前線が通過したと思われる15時以降から、風が急に強まり、特に18時を過ぎた頃から、最大瞬間風速が15m/sを越える強風が吹き荒れ、19時10分にこの日の最大瞬間風速 北西の風 20.8m/sを記録していました。

雨もそこそこ強く降っていた時間帯もありましたが、今回は雨よりも風の方が強かった印象でした。
ただ、この気温の急降下は一年でもなかなか少ない事例なので、記録として記事に残しておきたいと思います。