みぬさんのページ

日々の何気ない出来事、アニメや気象観測などを記事にして書いています。

秋のお彼岸 前線通過で季節が秋へ


記録的な強さで九州地方に上陸した台風14号。
その後は本州の日本海側を横断しながら通過してましたが、本日の朝9時に温帯低気圧に変わりました。
関東地方は、昨晩遅くから早朝にかけて台風及びその後の温帯低気圧に吹き込む強い風と雨に見舞われました。

温帯低気圧から伸びる寒冷前線が午前中に関東地方を通過し、その前後で大幅な気温変化が見られました。
通過前は、低気圧に吹き込む南からの湿った暖かい風で、気温が高かったのですが、通過後は吹き返しの冷たく湿った風に変化したため、気温が急降下して涼しくなり、季節が一気に進んだような体感となりました。



寒冷前線通過後は、季節が一気に秋に進んだような涼しい気候になりました。
県内各地で、気温が軒並み20度台まで下がり、前日の同じ時間帯の気温よりも10度前後下がった場所がほとんどでした。



具体的な気温の変化をNetatmoの観測データを用いて見てみます。
午前中は南風が吹いていたため気温が高く27度ありましたが、寒冷前線が通過した直後に風向きが北風に変化し、10時前後を見ると、気温が大幅に急降下、通過直後の10時半には22度と1時間前に比べて5度も気温が下がりました。
その後も気温が下がり続け、お昼過ぎには20度を割り、夜になっても気温が低下し続けています。



気象庁のアメダス観測データを参照しても、同様の時間帯に気温変化が見られます。
埼玉県南部地方の観測点データをグラフ化した図なのですが、前線が通過した10時前後で気温差が7度近く変化しています。
この4つの観測点で最も北に位置する久喜市の観測点から気温が急降下し始めている事が分かり、これ以外の観測点データを参照しても、前線が北側から南下したことが分かります。



埼玉県南部地方の2週間予報ですが、本日を境に季節が1段階進みそうです。
最高気温を見ても、この先は30度以上の真夏日予想がありません。
と言っても、今までが高かっただけで、ようやく平年並みの気温に戻った感じになりそうです。
最低気温は、ほとんどの日が20度を下回り、朝晩は涼しくなりそうです。
一気に気候が変化するので、体調管理には気付けないといけませんね。


余談ですが、成句に「暑さも寒さも彼岸まで」という言葉があります。
夏の厳しい暑さも彼岸を過ぎれば和らぎ、秋の涼しい気候になる。
この言葉は、冬の厳しい寒さは春の彼岸まででそれ以降は暖かくなるという、古くから慣習的に用いられているひとまとまりのことばなのですが、今年はその言葉通りの結果となりました。