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今年の冬は平年よりも低め 厳しい冬に?


20日14時に気象庁から、今年の冬の寒候期予報が発表されました。
この秋は平年よりも高め傾向の予報となっていますが、11月には平年に戻り、その後は低くなる予報となっています。
北日本に関しては平年並みとなる予報となり、一方で東日本と西日本は平年よりも低くなり、厳冬傾向になる予報となりました。

昨年も同様に東日本とに西日本は厳冬傾向でしたが、今年も同様の予報となっています。

この厳冬となる原因は、遥か南 赤道付近の海水温が影響してきます。



赤道付近、特に南米チリ沖から日付変更線の東側までの区域の海水温が平年よりも高いまたは低くなる状態が1年程度続く現象で、数年おきに発生する傾向があります。



これは、南米付近から吹く東風が通常時よりも強く吹くと、温かい海水が西側に移動し、移動した分 水深深くから冷たい海水が上がります。
逆に風が弱いと、海水が移動せずに留まるため、海水温が高くなります。

この現象が平年よりも高くなるとエルニーニョ現象、逆に低くなるとラニーニャ現象と言います。



今回のラニーニャ現象が発生すると、温かい海水が太平洋の西側に移動、この温かい海水でフィルピン付近での対流活動が活発となり、発生した積雲対流雲群などに吸い寄せられる形で大陸から寒気が日本付近に入りやすくなります。



エルニーニョ監視速報(No.360)を参照しても、この冬はラニーニャ現象が継続する見込みで、今後も現象が続く可能性が高い(70%)と気象庁の大気海洋部から見解を出しています。