みぬさんのページ

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5月26日はスーパームーン皆既月食でした

2021年5月26日 (水曜日) は、2018年以来 3年ぶりの皆既月食が見られた日でした。
また、今回はとても貴重なスーパームーンでの皆既月食で、スーパームーン皆既月食は、1997年以来24年ぶり。


皆既月食とは...?

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皆既月食とは、太陽・地球・月が一直線上に並び、満月の状態で地球の影に隠れる天体現象。
そして、今年は1年で地球に最も近づいた状態での満月(スーパームーン)と重なり、いつもより大きな月を眺めながら観測できる、貴重な皆既月食でした。


全国各地で観測された皆既月食たち

北海道


東北地方


沖縄・八重山地方(南西諸島)


北海道から東北地方にかけての北日本と沖縄・八重山諸島(南西諸島)は、梅雨前線から離れてたことが功を奏し、広い範囲で夜空に普段とは違う赤みがかったお月様が観測できたと思います。
それ以外の地域は、特に西日本方面は梅雨前線の影響で雲に隠れていたり、雨が降っていた場所もあったそうです。



一方で関東地方はというと...。



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厚い雲に覆われて見ることができませんでした。
とても貴重な天体ショーだったので、仕事を早めに切り上げて待ち構えていましたが、姿を現すことはありませんでした。


ただ、関東地方では完全な皆既の状態の観測は出来なかったものの、一部時間帯での部分食が観測できたそうです。


月が赤く見えるのはなぜ...?

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国立天文台 公式ページ 月食とは より

地球の影に隠れた状態になっているのに、月が赤く見えるのは何でなんだろう?

これは、太陽から発してくる色の波長に絡んできます。
皆さんご存知かと思われますが、太陽は自ら熱や光を放出している恒星です。
放出される光は赤から青まで様々な色を放っています。

波長が短い青色になると、地球の周りにある大気に散乱されて地上まで飛んできません。
一方で、波長が長い赤色になると、大気に散乱されにくくなり、より地上に到達しやすくなります。

また、波長が長くなると、大気中で屈折しやすくなり、また地球の影の中まで入り込みやすくなります。

その為、屈折しにくい青系の光が到達せず、屈折しやすい赤系の光が月に到達し、その光が反射して地球まで見えているのです。

早朝や夕方の空が赤く見えるのも同じ原理になります。

次回の国内で観測できる皆既月食は、来年の11月8日です。